2011-05-03

ガザにいる女性の立場、誤解を晴らす

Ahmed Yousefによって書かれた記事(の翻訳):

どこの社会においてもそれぞれの文化や生き方によって女性はよく男性と別扱いされる。これらの社会基準によって世界の数々の場所で女性は古くから法律に縛られたり人権を否定されたりするのが誰でもわかるでしょう。

だがイスラムは女性に社会的平等を与え、働きたい女性に自由に働かせていることにより女性たちを解放することになった。確かに女性は宗教の法律により顔と手しか男性に見せられないが、もしこの法律に従いたがらない女性がいても無理やり従わせることは決してできない。宗教の法律に従うことというのは神への気持ちの表し方でもあり、女性たちは無論それぞれの決意によって自分を隠すか見せるかは自分で決めるのだ。このようなことに関しては何といっても人は他人の決意に逆らって無理させることは禁じられている。

人は自分で自分の生き方を決め、他の人は自分の生き方と違っていてもそれを尊重すべきであり、自分の物差しで勝手に判断するのは決していいことではない。

西欧に住んでいる女性たちが自由を手に入れたのはかなり最近のことである。20世紀までは彼女らは特定の仕事もできず投票もできなかった。そして自分の財産を持つこともできず受け継ぐこともできないうえ、自分を暴力から守ることさえ許されなかった。これらの抑圧があったからこそ女性解放運動が始まった。イスラムはちなみに女性を社会的にも経済的にも政治的にも約1430年前から解放したため、女性解放運動を起こす必要がなかった。

とはいって知っている通り、自分がイスラムであると宣言しながらあらゆる女性を抑圧する人は少なくない。だがここで是非わかっていただきたいのはこれが決してイスラムの思想に基づいたことではなく、イスラムも非難する古くから伝わる文化的な行動である。ハマースはイスラムの組織としてイスラムの本当の原理や教えを履行することによって、女性を完全に文化や人の勝手な意見などの縛りから解放することを望んでいる。

ハマースは国民解放運動としてイスラエルの占領や権利の侵害やパレスチナ人に対する抑圧を終わらせることが目的であり、自分たちの理想的な政府を作るつもりはない。よって性別や年齢問わず誰でもこの運動に参加することができる。

コーランで神はこう言っている:「信仰するものは、男性であり女性であり、お互い守りあい、正義を申しつけ、悪行を禁じる。」明らかにイスラムは男性にも女性にも使命を果たすために互いの協力を求める。それを理解しハマースは各部門に女性の担当を入れている。ハマースの全ての作戦や意思決定をする諮問機関にも女性の方は何人もいる。政治局や文化局のほかに女性の方は女性関係の特別な局にも積極的に活動している。

ガザ地区に住んでいる女性たちは政治に積極的に参加しており、そのかかわりあいは普及している。大学で勤める女性もいて、医者や工学者になる女性もたくさんいる。彼女らは慈善的な団体や学校を経営し、協議会のリーダーになったり生徒会の会長になったりする。2006年の選挙でハマースの女性たちは何にも縛られずに、パレスチナの女性らに選挙への参加を励ました。

ハマースは女性10人を候補に指名し、そのうち3人が国会議員となり、一人が大臣となった。60人が一般理事になり、十数人が様々な省庁で指導的な立場をとった。ガザ地区にある六つの教育部門のうち三つは女性に管理されている。

ハマースが女性を社会的に縛ったり人権を奪ったりするという誤解は絶対的な虚偽にすぎない。ハマースと活動している女性もパレスチナにいる女性も重大な役割を持ち、運動と国に大きく影響をしている。政治、教育、慈善、そして社会に、しかしそれらに限らずもっと大規模なスケールにも、女性は重要な貢献者である。ガザにいるパレスチナの女性は教育されており、発言する権利があり、男性と同じ価値を持つ。

Ahmed Yousef博士はガザ内閣総理大臣Ismail Haniyehの元シニア政治顧問である。

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