人間の歴史


「人間の歴史」を書く目標:
私たちがどのような思いで、そしてどのような考え方で生きているのかを少しでも理解してもらうためである。今は自分がイスラム教徒だと宣言しながらテロや迷惑をしている人がものすごく多くて、このままではいつになっても少人数になった本当の私たちの気持ちは分かってもらえなくなってしまう。だから改まって私たちのことを何も分からないと思いながら読んでいてもらえるとありがたい。現在多くの地位のある人はパレスチナ人の闘争をテロと烙印を押しているが、決してそうではないとなんとなく見えてくるでしょう。

知っているようで知らないかもしれない単語:
記事を載せる前にいくつか単語を説明したが、ここで省略してもう一度説明する。
1.      母の子供に対する愛情より何倍も愛情の溢れる存在、常に存在し生まれたり死んだりしない、善悪問わず全ての源、創造者であり物事を操るもの、いわゆる「神」
2.      欲望を持たないため罪を犯さない、神に愛され神を愛する、簡単に言うと神がこのようなものしか創らなければ世は人間の理想の平和な世界になる、いわゆる「天使」
3.      人間と同じくやさしい方もいたら根から腐っている方もいる、異次元の存在であるため生きているうちに普通は会うことが出来ない、人間と違って不思議な能力を持つもの、いわゆる「妖族」

では、始まるよ。

いつだったのか、そして何が先で何が後だったのか私にはよくわからないが、神は世とその中に居住するものを創った。そして天国と地獄も創った。目に見えないもの、つまり時間、音、欲望なども創ったが、とある出来事があった。それは、知能と欲望を創った時のことである。もちろんこれは過ちではなく、神の望み通りであることは忘れないでほしい。

知能が創られた時、神は知能に「知能さん、私に向かいなさい」と命令した。知能は神に向かい、そして「後ろに向かいなさい」と命令されて、後ろに向かった。そして神は知能に「知能さん、私は誰ですか?」と質問して、知能は「あなたは私を創った神です。私は何も持っていなくてあなたに頼らなければ何もできません」と答えた。この返事に対して神は「知能さん、貴方は私が創ったものの中で最も気高いものです」と述べた。

欲望が創られた時、神は欲望に同じく「欲望さん、私に向かいなさい」と命令したが、欲望はじっとして動かなかった。神は欲望に「あなたは誰で、私は誰だと思います?」と質問した。欲望は、「俺は俺で、お前はお前だ」と答えた。神は欲望を最も暑い地獄に落とし、100年間たったら地獄から救い出して同じ質問をした。欲望はまた「俺は俺、お前はお前」と応えて、次は最も寒い地獄に100年間落とされた。しかしこれでも欲望は同じ質問に同じ答えをして、今度は飢餓の地獄に落とされた。100年間が経ってやっと飢餓の地獄から救われた欲望は神の同じ質問に「私はあなたに従順しあなたがが創った愚かなもので、貴方は私の神です」と答えた。

誤解にならないようちょっとだけ口を挟ませていただきます。欲望は知能より素晴らしくないだからと言って人は全然食べたり寝たりしてはいけないわけではない。食事と就寝と同じく、全くなくてはならずやりすぎてはいけない。何をしても適量に適切に。

話に戻ります。途中で切られてゴメンなさい(>人<;)

人間が創られる前に、天使と妖族はすでに創られていた。そしたどうやら天使たちは人間が創られたらどんなものなるかは予め知っていた。これがその話である。

とある時、神は「私は人間を創り、地球での統率者にする」と天使たちに告げた。これを聞いてびっくりした天使たちは思わず「神様!人間は戦争を起こし、不幸しか呼ばない者です。あなたにしか従わず、あなたを絶えずに称賛する私たちがいるのに、なぜ人間なんか創るんですか?」と言い返した。これに神は「私はあなたたちの知らないことを知っているのだ」と言った。そして、「私が最初の人間を創ったら、あなたたちの中で一人は必ず私に反逆する」と神は言い告げた。

決して神に反逆したくないが、神がそう決めたからそうなるに決まっているとわかった天使たちは、ビビって妖族のある人物に助けを求めた。その人物の名はイブリース(Iblis)で、かつては反抗ばかりしていた妖族の一人だったが、数々の仕置きを受けてやっと神に逆らわない偉い存在になった。妖族は普段自分たちの世界に暮らしていたが、天使にすっかり好印象を与えてしまったイブリースだけは天国に住む特権があった。その上、普通の妖族と違って見た目も美しくなった。当時イブリースが神に何を祈っても必ず叶うと知った天使たちはイブリースのことを尊敬し、神に愛されたものだと思った。しかし神はイブリースの本音を知っている。イブリースはただ天使に憧れられていて気持ちいいだけだった。もちろんこのことは天使は知らなかった。

イブリースに会いに行った天使たちは事情を話し、その「反逆の一人」にならないようにイブリースに祈ってもらった。イブリースは喜んでその依頼を受け取って、天使たちの全員が例の反逆の一人にならないようにと神に祈った。しかし自分だけは絶対に反逆しないと自信に満ちたイブリースは自分のためにだけ祈らなかった。

やがて人間を創る時がきた。神は天使たちに「私は人間を土から創るから、地球から土をとってきなさい」と命令した。天使の一人は地球に行き、地球に事情を話した。しかし地球は人間が戦争を起こし地球を滅ぼすと知っていたから泣きながら断った。その天使はかわいそうだと思って土をとれずに戻った。そして二人目の天使が行ってまた同じく気の毒に思って取れなかった。何人もの天使が行ってもまだ誰もやりきれなかった。そしてアズラーイールという天使は決心して、いくら同情しても命令は命令だと思いながら泣き続けた地球から土をとって神に戻った。そこから神はアズラーイールを死の天使として任命した。「しかし、これから誰かが突然死ぬたびに“アズラーイールの仕業だ”と攻められたら、私はどうしますか」と心配したアズラーイールが聞いた。「大丈夫です。人の死には必ず死因をつけるから、貴方は心配しなくていいです」と神は保障した。
生死を操るのも神なので、アズラーイールにさえ人はいつ死ぬのかわからず、人が死ぬ直前に神に知らされてその時点で決められた人の体から魂を抜ける。いつ死ぬのかわからないため、この死の天使は世界中をめぐり人間一人一人を一日に約50回訪れている。(〃゚O)

そして、神は最初の人間を創った。この人こそがその有名なアダムと呼ばれる男の人であった。神はアダムにたくさんのことを教え、そして天使たちにあるものを見せた。「あなたたちが私より知っているというのなら、このものの名前を言いなさい」と言った。天使たちはそのものの名前がわからず、「神様、私たちはあなたに教えてもらったことしか知りません。あなたは私たちの知らないことを知っているのです。あなたは誰も知らないことをよく知っているのです」と言った。そして神はアダムにその名前を言わせてから、天使に向かって「言ったろう。私は天と地の密かな全てを知っているし、貴方が表に出していることも隠していることも全部知ってる」と述べた。

「今一度、この人間に、アダムに頭を下げなさい」と神は天使とそこに一緒にいたイブリースに命令した。天使は間もなく頭を下げたが、イブリースだけは断った。「神様、あなたは私を炎から創りました。そしてこの人間を土から創りました。明らかに私の方が偉いです。なのになぜ私が彼に頭を下げなければいけないのですか?私は絶対認めません!」とイブリースは反対した。そこでイブリースの尊大な本音が天使に明らかになった。約束された反逆する一人はイブリースだった。神に逆らったため地獄に落ちると注意されたイブリースは少しでも後悔せずに、人間への復讐を誓った。「あなたが選んだこの人間を、そしてこの人間から生まれてくる人間も、みんなをめちゃくちゃにしてやる。みんなを私と一緒に地獄に引きずってやる。だから私に彼らを誘惑する時間を与えてください」とイブリースは頼んだ。「よろしい。だが、私の道を選んだ者はあなたの誘惑に決して従わない」と神はイブリースに裁きの日まで時間を与えた。そのあとイブリースは天国から追い出され見た目も醜いものに変わった。

あれからアダムはたった一人の人間として天国に暮らすことになった。そして神はアダムの肋骨の一本からハワー(英語ではイーヴとして知られている)という女性を創りアダムの妻にした。神は二人に「好きなだけ楽しみなさい」と言い下したが、ある一本の木にだけは絶対に近づけてはいけないと注意した。二人はもちろん命令に従って禁断の木に近寄りもせずに天国で幸せな生活を送っていた。だがそこでイブリースがまた神に「一度だけ天国に入れて二人を誘惑させてください」とお願いした。神はその願いを叶えてイブリースにそのチャンスを与えた。イブリースは早速二人のところに行き禁断の木の実を食べさせようとした。「この木は本当は素晴らしき木であり、その実を食べたらあなたたちはすごい力を手に入れられる!」とうそを言った。イブリースを信じてしまった二人は禁断の実を食べ始めたが、口に入れた瞬間、彼らの服装が消えてしまい慌てて葉っぱで自分たちの裸を隠そうとした。なぜか彼らは初めて悲しみや苦しみという気持ちを感じた。そして神は二人を天国から地球に下ろした。

涙を流しながら地球に降りた二人は絶えずに神に謝った。神は二人を許し、「君たちはこの地球で生き、地球で死に、そして地球で甦らされるのだ」と告げた。もちろんこのことは神の望み通りであり、確かに最初からも天国での統率者ではなく地球での統率者として人間を創ると言っていた。それにこの体験からアダムとハワーはイブリースが自分たちのことを恨んでいて反抗の道につれようとしていることがわかった。

時間が経ってやがてハワーは男の子二人と女の子二人を生んだ。その時だけ兄妹同士の結婚が許されたが、Qabilという息子がHabilという息子の決められた妻を欲しがっていた。それを聞いたアダムは二人に「神への気持ちの証として何かを山に持っていき犠牲しなさい」と言った。Habilは自分が持っている一番いい食べ物を置いて、すぐに動物に食べられたが、Qabilは腐った物などを置いたため誰にも触られてさえいなかった。つまりHabilの犠牲だけが受け入れられたということである。むかついたQabilHabilに向かって「あなたを絶対殺してやる」と言い告げたが、Habilは「神は神を愛する物の犠牲しか受け入れないのだ。あなたが私を殺そうと手を上げても、私は決してあなたを殺すために手をあげない。私は実に神の方が怖いから。もし私を殺したら、貴方はあなたの罪だけでなく私を殺した罪まで背負って地獄に落ちてしまう。それが不正な者の罰なんだ」と言った。そしてQabilHabilを殺した。

兄弟の遺体を目の前にして、人間初の死体にQabilはどうすればいいのかわからなかった。とそこで、死んでいたカラスがいて、隣に生きていたカラスが嘴と足で土に穴を掘っていた。そしてそのカラスは死んでいたカラスの死骸をそっと穴に入れて埋めた。飛んでいくカラスを見ながらQabilHabilを抱えて叫んだ:「私はおろか者だ!なぜそのカラスのように兄弟を埋めてあげられないんだ!」彼の中に悲しみが湧いてきた。自分の罪を後悔して、自分が最低の人間だと思った。アダムのやさしい息子が死んだとともに、彼はイブリースの連中になった。何と悲しい出来事だと彼は思った。震えて泣きながら彼は穴を掘って遺体を埋めた。

その後ハワーはまたたくさんの子供を生み、アダムは今まで体験したことを全て話し、やるべきこととやってはいけないことをちゃんと子供たちに教えた。アダムは自分の家族の預言者を務めた。

しかし、最初の殺人事件のように、いくら預言者であるアダムの家族だからといって、誤って不正になる者は多かった。アダムが死んだあとも他の人が預言者になり人々に不正にならないように注意をし続けた。ちなみに預言者とはその漢字のとおり神の言葉を預ける者のことである。神からの命令を直接か天使を通じて受けるものが預言者と言う。現代、預言者を装う者も少なくないが、結局その人が本当に預言者かどうかを見分けるのも人それぞれ次第である。

預言者の伝えるものは主にやるべきことと止めるべきことである。当時特に主張されていたのは神を崇めることが基本で、詐欺やわいろや姦淫をやめることだった。
歴史から見れば人間というのはとても素晴らしい人間を見つけると、その人が死んだあとその人を崇める傾向がある。だが、素晴らしい人間と言えばもちろん神を愛する人たちのことばかりだった。なぜなら、神のことを真剣に愛すると、人は他人を困らせたり悲しませたりしてはいけないとわかっているから、常に家族や隣人にやさしくして、小さな悪口さえしないからである。イブリースみたいにただカッコつけているだけではなくて、本当に心から愛の大切さを理解している人たちである。この人たちは決して人間に褒められたがってはいなかった。人間のあこがれに決してなりたがってはいなかった。その純粋な気持ちが伝わったためか、皮肉にその人が死んだら周りの人はその人のことを神だと勘違いして崇めてしまう。
もう1つの人間の傾向は運が良くなると何かが原因だからと思い込んでそのものを崇めてしまうことである。こう言うのも日本人にとってはいやかも知れないが、はっきりさせていただきたい。とある滝の水を浴びたら恋愛がうまくいくとかもその小さな例である。昔の人はとある石を家に持ち込んでから突然金持ちになると、その石が金を呼ぶと思いこむ。昔と言っても実は今もそういう人はいる。こういう傾向があるから人は注意され続けないとますます神と違う物を崇めて頼ってしまう。神以外のものを崇めることは一番大きな罪である。そのため預言者の主なメッセージは本当の神を崇めることであった。

(以下は201111月からの更新)

あれから様々な所で様々な民族に預言者が現れ続け、その人が預言者だと信じた人もいれば信じたくなかった人もいる。信じた人の理由いつもただ一つ、預言者が皆同じメッセージを持ってきたから。そのメッセージを大雑把に言うと:
「我が人々よ、なぜ自分で自分を守ることさえできない像を崇めているの?なぜ自分で自分を食わせることさえできない石に頼っているの?私たちを創ったものこそが崇めるべく神なのではないか?動くことさえできない偶像を崇めるものほどの愚か者になるな!崇めるべき、頼るべくものはただ一つ。それは私たちとすべてを創ったもの、それこそが神である。偶像から離れて本当の創造者に愛を求める人は今までの罪がすべて許される、そして死んだあとは天国が行き先となる。しかし最後まで神に逆らう人の結末は地獄しかない。いますぐ不正な行為をやめて本物の神を崇めて平和に暮らそうじゃないか?」

ここからが重要な点である。実は昔でも、偶像を使って儲かろうとしている人が多かった。昔は無宗教がまだ流行っておらず、人は必ず何かを信じて、何かを崇めたがっていた。その心理を使って、偶像で人々から金をもらおうとしている人々が当時の大物だった。偶像が多ければ多いほど人は巡礼をするために集まる。人が集まったら商売もうまくいく。偶像のためにささげる商品であれば更に値段が上がる。昔の大物はそうやって客を横取りしていた。

そしてもしも偶像の全てが無力だと言い始める預言者が現れたらどうなるでしょうか?崇める神は食事もいらず保護もいらず唯一の神だという人が続出したらどうなるでしょうか?当然横取りされていた商売があっという間に崩れてしまう。偶像を信じなくなったら人はもうそのところに集まらなくなる。当時の大物はそれがいやだった。だから彼らはずっと預言者に逆らい続けた。いくら預言者の言ってることが真実だとわかっていても、自分の有利な立場を助けるためなら何でもする人々だった。

信じなかったものはほとんど大物だったので、預言者と信者たちを追い払うために戦争を巻き起こすことは珍しくなかった。対応方法として預言者は信者を連れて国から出て行き新しい国を建てるか、今いる自分の国を守って真正面で戦うか、二つの方法が主だった。しかしどちらにして、信者の数が少なくても神に守られていたから最終的に勝ったのは常に信者たちだった。

こうして信者たちはやっと幸せな暮らしを送ることが出来た。不正の中で生きていたころは辛かったり、奇跡的にその生活から逃げられたりしたので、今までの出来事は伝説となり孫から孫へと伝わってきた。そして預言者は死に、当時一緒に生きていた信者たちも老けて死んでいった。残したのは末裔だけだった。しかしここにまた悲劇が繰り返した。第一の祖先がなくなると、末裔たちはすぐ同じ過ちを繰り返す。奇跡的に生きて逃れた祖先に誇りを持ちすぎて、神として崇めてしまう。そして不正をするものも現れる。こうやって毎回毎回同じ悲劇ばかりが繰り返す。

ちなみに今でも残っているその出来事の証拠を知っていますか?NoahJacobMosesもその預言者だった。しかし未だに彼らを崇めてしまう人がいるのではないか?彼らは正にその同じメッセージを預けてきた預言者たちだった。少なくても我々はそう信じている。

今まで現れた預言者とその信者たちの話をすべて知っているわけではないが、我が聖書(コーラン)に一番よく語られているのはイスラエル族の間に生まれた預言者たちの話である。イスラエル族の間に生まれた預言者の数は多いと言われている。そのうちがモーゼMosesJesus。ここからはわかりやすくするために、最初の人間アダムが持ってきた宗教が真の宗教だと名づけよう。預言者は常に真の宗教を忘れないように注意をしている。人はよく過ちしたり忘れたりするから、真の宗教からずれてしまうと預言者が現れてそれを正しくする役名があった。イスラエル族の中でもそうであった。

しかし、ある日、Maryam(キリスト教ではMary)というイスラエル族の女性が知らない間に妊娠してしまった。Maryam一家は真の宗教の信者たちだったので、不審に妊娠してしまったことで侮辱を浴びた。そのとき生まれたばかりの赤ちゃんが突然しゃべり出して、自分がイスラエル族の過ちを正すために預言者として生まれてきて、神の力は無限だと証明するために父親いらずに生まれてきた、と言った。喋れるはずのない子がぺらぺらとしゃべっているのを見て、これが奇跡だとみんな分かっていた。そう、その子こそがJesusだった。

ここで人々は三つの意見に分かれた。一つがJesusが偽者だと言い張り、自分の宗教が今の真の宗教だというイスラエル族だった。それが今ユダヤ教として知られている。一つはJesusが神の息子だと勝手に勘違いしてしまい、Jesusがこれからの神だというキリスト教の意見である。そして三つ目が一番少なかった意見で、Jesusは預言者であり神ではないと信じた人々、それが真の宗教の信者たちだった。

今までの流れの中では、イスラム教はまだ現れていない。しかしそれを話す前に、もうひとつ大事なことを言わなければならない。預言者たちの主なメッセージは真の髪を崇め、不正をやめることだったが、そのほかにも様々な知恵を伝えてきた。その一部が最強の審判の話だったり、地球がどうやって終わるかの話だったり、天国と地獄とはどんなものかだったりした。もちろんその知恵は全て神に教えられたからこそ、各預言者が言っていることは一つも矛盾がなく、次の預言者は常に前の預言者の全員が本物だと認めている。そしてもう一つ共通している証言があった。それは最後の預言者の話だった。最初の預言者AdamからJesusまで全てが最後の預言者の素晴らしさの話をしていた。彼らの話によれば、この最後の預言者はAhmad(当時の言語では称賛に値するという意味)と呼ばれ、とても性格もよくて、バラバラになった宗教を正し真の宗教の命令を完成させる。今までの命令はすべて人々の進化に合わせるため少しずつ足されていたが、最後の預言者の出現でその命令が完成し、人はその後その知恵を使い自分の判断で生きるべきだと言う。その時点で人は預言者いらずにも自分で危機に立ち向かうことが出来、自分で何が大事なのか何が残酷なのか判断できる。この最後の預言者とともに来る革命の素晴らしさを聞いて、人々はずっと楽しみにしていた。

当時キリスト教はすでにJesusが神だと勘違いしてしまったので、もちろん最後の預言者など存在しないと思っていた。しかしユダヤ教と真の宗教の人々は皆まだ最後の預言者のことを信じていた。しかもユダヤ教の信者は、最後の預言者が絶対にイスラエル族に間に生まれると思い込んでいた。それが大きな勘違いだった。

そして、Muhammadと呼ばれる男の人がアラビア族の間で生まれた。性格もとてもよくて、誰にも愛されていた。Jesusと違って生まれてすぐ預言者になったではなくて、40歳になってから初めてその努めを告げられた。自分の役名を理解したMuhammadは他の預言者と変わらず同じメッセージを一生懸命伝えてきた。Muhammadは今までの預言者の言う通りの性質をもっていたため、今イスラム教と呼ばれている我が宗教は彼が最後の預言者だと信じている。ユダヤ教はMuhammadがイスラエル族ではないため最後の預言者ではないと言い張る。これでわかったのでしょうか、どうやって真の宗教が大きな三つの宗教に分かれてしまったのか?そうしてどうして、人や偶像を崇めてしまう人がいるのかもお分かりでしょう。これが私が伝えたかった人間の歴史である。

それぞれの預言者の詳しい話を知れば、もっと理解できると思いますが、ここではただ宗教の現れ方、そして宗教とは元々何なのかを話したかったので投稿しました。また時間があるときにそれぞれの詳しい話を別の記事として投稿しますので、そのときは温かく見守っていただけたらと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました。